バルセロナ・テストが終わり

バルセロナ・テストが終わり、いよいよ時は3月を迎え、F1の開幕戦まで2週間を切った事になる。これでテストに参加できた全チームは開幕戦のバーレンを待つだけになった。

ここでファンは、「あとは、果宝は寝てまて・・・」と言ってみたくなるかもしれないが、多分、F1チームの人々にとっては、それは非常に遠い言葉にもなるだろう。チームの人が「「テスト終わったし」と開幕戦まで寝て待っていたら、多分その時点でそのチームのチャンピオンシップは終わっとるだろう・・・(笑)

ここのところ、F1記事も飛び飛びになったり遅れたりしているが、そういうわけで、また最後二日分のタイムをいっぺんに載せる個人的には、後半二日とは新たに色々な事が更に見えた日になったようにも思えている。

Feb 27
Pos  Driver              Team         Time       Gap       Laps
 1.  Nico Rosberg        Mercedes     1m20.686s            128
 2.  Sebastien Buemi     Toro Rosso   1m21.413s  + 0.727s  106
 3.  Jenson Button       McLaren      1m21.450s  + 0.764s  105
 4.  Rubens Barrichello  Williams     1m21.975s  + 1.289s  101
 5.  Felipe Massa        Ferrari      1m22.344s  + 1.658s  115
 6.  Vitaly Petrov       Renault      1m22.523s  + 1.837s  68
 7.  Adrian Sutil        Force India  1m22.606s  + 1.920s  61
 8.  Sebastian Vettel    Red Bull     1m23.123s  + 2.437s  51
 9.  Jarno Trulli        Lotus        1m25.059s  + 4.373s  102
10.  Kamui Kobayashi     Sauber       1m26.216s  + 5.530s  105
11.  Timo Glock          Virgin       1m26.305s  + 5.619s  31

Feb 28
Pos  Driver              Team         Time       Gap       Laps
 1.  Lewis Hamilton      McLaren      1m20.472s            53
 2.  Felipe Massa        Ferrari      1m20.539s  + 0.067s  55
 3.  Sebastian Vettel    Red Bull     1m20.667s  + 0.195s  76
 4.  Michael Schumacher  Mercedes     1m20.745s  + 0.273s  55
 5.  Rubens Barrichello  Williams     1m20.925s  + 0.453s  40
 6.  Sebastien Buemi     Toro Rosso   1m22.135s  + 1.663s  46
 7.  Kamui Kobayashi     Sauber       1m22.713s  + 2.241s  32
 8.  Adrian Sutil        Force India  1m23.079s  + 2.607s  60
 9.  Robert Kubica       Renault      1m24.293s  + 3.821s  35
10.  Heikki Kovalainen   Lotus        1m25.251s  + 4.779s  58
11.  Lucas di Grassi     Virgin       1m26.790s  + 6.318s  35
(All Date: Autosport)

一昨日様々なドライバーの言葉を要約して伝える事になったが、しかし、多分それを読んでくれている人なら、ドライバーの言っていた事が決して大袈裟でも嘘でもなかっただろう事を昨日と今日の結果で理解できたと思う。

27日は天気に恵まれず、チームにとってはたった残り二日まで来てテストが雨に祟られた事を恨みたくなるような日になった筈だ。結構なチームからフラストレーションを聞く事にもなったが、それでも、ロズベルグは良い状態の時にクリーンなタイムを決めて、メルセデスが決して後ろでブスブスしているわけではない事を証明した。

一部では、シューマッハが車のペースに落胆したとか、その後それを撤回したとかが話題になっていたが、総じてこういう記事は、シューマッハの落胆以上に、ファンやメディアがそう思っているから、その部分がインタビューから抜き出される事が多い。

シューマッハはタイム・アタックはしていないと言っていたし、個人的にはロズベルグのタイムはシューマッハの言葉をちゃんと証明していたように見えていた。

ただ、ロズベルグのインタビューを読んだところ、セットアップが難しいと言っているよね。去年のブラウンGPの車を思い出てみると、バリチェロはセットアップの引出しを持っていたが、バトンはそれについてかなり苦しむ事になった。そのセットアップの難しさは単なる個人のスキルの問題なのか、それとも車特有の問題なのか、個人的には少し興味がひかれるものに感じた。

しかし、改めて、ホンダ時代を担い、ブラウンGPになってタイトルを取ったバトンもバリチェロも、その両名が既にこのチームにいない事を不思議に感じたりもした。ホンダの特有の車のクセを知っているバトンやバリチェロが運転したら、意外や去年のようなタイムが出たりして・・・とか、皮肉も考えたりもした(笑) 少なくともこの車が作られていた頃は、シューマッハがそれに乗る事は予想はされてなかった。

去年の3月上旬にホンダ・チームはブラウンGPとなったが、しかし、まだそれから1年とか、個人的にはかなりの時間さえ流れたように感じられる。

最終日はハミルトンが決める

そして、テスト2日目では「結果が出るのは2~3日待っててね」と言っていたハミルトンが、約束通りトップ・タイムを見せつける事になった。最初のバレンシアのテストが始まった頃は、個人的には、マクラーレンに少し「?」を付けたりしたが、テストの最終日まで確実に車を良くしてきた。実際最もアップデートがあったのもマクラーレンだったように思えている。

3日目、テストを担当したバトンは、天候に恵まれず少しフラスレーションを溜めていたが・・・・と言うのも、バトンにとっては移籍したばかりで、車に慣れる為にも少しでも長いテスト時間がほしいからだ。それでも、午後はレース・シミュレーションを行い、それは非常に役立つ走行になったと語っていた。

また、バトンはある意味で今日のハミルトンの1番タイムを裏付けるような事も語っていた。バトンの3日目の車にも新しいアップデートが幾つか導入されていたが、明日はルイスが幾つかセットアップを変えて走行するだろうと予告していた。

これはチームがデータから考え出したセットアップのようだが、「うまくすれば、それは車のバランスを良くして、タイムを助ける事になるだろう。まだ自分たちの持っているパッケージを使いきった分けではなく、明日それが自分たちのチームがやらなくてはいけない事だ。」と語っている。

当然、これには昨日の悪天候がかなり影響しただろうが、バトンが言ったように、ハミルトンはうまくタイムを纏める事になった。まだ改善の余地はあるものの、車のロングランは特に良いと言っている。

ハミルトンと言うドライバーは、自分でも車の詳細についてはあまり話したくない方と語る。それだけにマジで車の詳しい話しは聞けないが、しかし、バトンもそれほど詳細に語る方ではないものの、バトンがドライバーになってくれたお陰で、少しはマクラーレンの状態が手軽に聞けるようになったようにも感じた。とにかく、バトンはハミルトンとチームのスタッフとミーティングを繰り返しているようだ。

先日、ハミルトンがザウバーが非常に良く見えると語った言葉を伝える事になったが、バトンも同じ事を言った事は驚きだった。それにより、これは二人のドライバーの意見と言う以上に、マクラーレンと言うチームの注目点だと個人的には理解した。

多くの人も知っている通り、マクラーレンと言うのは、最も他チームを研究しているように見える側面があり、非合法を問われる開発が出て来ると、だいたいその指摘側にマクラーレンがいたり、中心になっている事が多かった。

しかし、スパイ事件以降は、当然なのかもしれないが、そういう動きもあまりしなくなった。殊に去年は自分たちの車が失敗したり、またメルボルンでの順位入れ換え事件で叩かれた事もあり、ダブル・ディフューザーの論議にすら、加わろうとはしなかった。

ただそれはマクラーレンが他チームの研究をやめたと言う事を意味するものではないだろう。それをメディアやFIAに向って言うか言わないかの差だけであって、そこがザウバーに注目するのは非常に興味深い事だ。そのチームには可夢偉がいるわけで、この注目が決して嘘ではない事を祈るばかりだね。

当然、マクラーレンのドライバーもフェラーリのタイムや動向は非常に評価もしている。殊にそこに今年はアロンソがいると言う事は、絶対にスルーできない手強いものに感じているようだ。こういう評価を見ても、アロンソと言うのは、ドライバーからも高い評価を得ていると感じたりもした。

微妙なフェラーリの評価

最終日は、フェリペ・マッサがステアリングを担当したが、しかし、アロンソは見事にドライをひいて、マッサは天気が悪い日ばかりに車に乗る事になってしまった(苦笑)

3日目はマッサにとっては天気が気の毒なものになったが、しかし、最終日も赤旗によってレースのシミュレーションが少し台無しになった事をフェラーリのTwitterが伝えていた。

今年は新しいチームがある言う以上に赤旗がかなり出る事になったが、去年とて時間のロスとして嫌われたテストの赤旗は、今年はそれ以上に歓迎されなかった。理由は、当然給油無しのロングランをやっている時に赤旗がやって来ると、そのデータが台無しになるからだ。一端中断して、そのタイヤと燃料のまま再開すればいいとは言っても、ブレーキの温度とかエンジンの熱だとか、その他にも中断する事で変わってしまうデータもある。何十周にもなるロング・ランは、そうそう簡単に何度も出来るものでもない。

そして、最終日が終わり、マッサはアロンソのような強気な発言を繰り出したわけではなかった。楽勝出来るなんて決して思ってないし、他のチームとのマージンなんて全くないに等しい厳しいチャンピオンシップになるだろうと言っていた。ただ、「テストは、プレ・シーズンの王者を決める為にやっているものではない」とつけ加えていたが・・・。

個人的にも、フェラーリの強さについて今の段階で言及する事はかなり難しく思えている。弱いとか言う意味ではなく、ただ、多分関係者たちは、去年の最後のテストで見た順位を思い出すだろう・・・。

今日、アロンソ・ファンの嫁は、興味深い事を言っていた。

「いい意味で、アロンソのタイムほどアテにならないものはないよね」

同感だ(笑)。去年のテストを思い出しても、ネルシーニョがドンベをやるマシーンを一番タイムの場所に持って来る事が何度かあった。多くの人は、ネルソンは最低であり、アロンソがトップタイム出せるマシーンでも後ろしか走れないと言う評価をした。

去年のシーズン後半、嫁がやっているアロンソのサイトに何度か寄稿をしたが、その時、アロンソの興味深い言葉を伝えた事があった。

とにかく、ルノーでは、アロンソのチームメイトになる新人ドライバーが自滅していくように見えていた。可夢偉のいきなりの活躍を見たメディアは、「可夢偉とルノーの新人たちの何が違う?」とアロンソに質問した事があった。そのアロンソの答えはここにある。

:;write:; アロンソ: 可夢偉とグロージャン&ピケの違いを語る?

当然、「じゃあ、なんであなたはその(糞)車を速く走らせる事が出来るんすか?」と聞きたくなるワケだが、それ以外にもルノーの車は非常にオーバーステアがキツいナーバスなもので、パット・シモンズもいつもそのオーバーステアに頭を抱えていた。ピケがスケートのようにクルクル何度も回ってしまったのも、グロージャンがいつも怪しい挙動を見せたのも、この非常に安定しない車に問題があった。

深い内情を知らない人々は、単にピケとグロージャンの能力を非難し続けたが、しかし、関係者から見れば正にそれは新人潰しのマシーンだったと言えるだろう。殊にグロージャンまでが非難の対象になった時、アロンソは見るに耐えかねて、何度かそれに口を挟んでかばっていた事があった。

この話しの裏を返せば、アロンソとは、それほどはひどい車とてセッティングして走らせてしまう恐ろしいドライバーだと言う事だろう。それによりさらにドライバーとしての価値をあげたような感じだった。

また、アロンソを良く知る人は、アロンソはどんな状況であろうと開幕戦前までは強気な発言しかしない事も承知の筈だ。前にも書いたが、それがチームへの労いであり、チームの士気をあげる方法だと思っている部分もあるように思う。

マッサについて触れると、これも何度かJOVIMOで触れて来たが、ルノー同様に去年のフェラーリのマシーンも遅いだけではなく、挙動が怪しい車だった。これはダウンフォースが足りなくて起きている事で、ステファノ・ドメニカリは、去年の開幕戦から、「なんかウチの車は挙動がかなりナーバスすぎる」と素直に語って来る事になった。

最終的にフェラーリがKERSを使い続けたのも、それを外す事によって重心が変わってさらにバランスがおかしくなる事で、これ以上冒険が出来なくなっていたのは本当だった。

そういう怪しい車をマッサとライコネンのどっちがうまくセッティングして乗っていたかと言えば、間違いなくライコネンの方だった。ライコもある意味でアロンソと似た部分があるドライバーである事を感じたりした。

マッサは、ダウンフォースが少なくなってバランスが悪い車のセッティングにかなり手こずる事になったが、ある意味でマッサは、車のまんまの能力が反映されるドライバーにも感じたりした。だから、車がはまればものすごい強さを発揮するし、はまらないとどうにもならん状態に陥るし、車の浮き沈み=マッサの浮き沈みみたいに見える事もあった。

だから、今日のタイムを鵜呑みにするわけでは全くないが、マッサもアロンソも決して嘘を言っているわけではないし、単に二人のスタイルや感じ方が違うだけのようにも感じている。

バーレン開幕戦まで2週間

プレ・シーズン最後のテストを終えたシューマッハは、最終的にハミルトンのタイムが最速だったことについて以下のように語っていた。

「マルラーレンが今日非常に強く見えたのは、疑う余地なしさ。しかし、バーレンで誰が一体どんなものを持ち込んで来るかによるだろうね。判断するのはもう少し待たなくてはいけないね。」

「自分たちはバーレンに向って少し改善される予定だし、しかし、それが十分なのか、他のチームが何かするのか比べようがない。それを読み解く事は難しいパズルようなものさ。」

先日、ハミルトンの言葉も伝えたが、ハミルトンもまた、「他のチームがバーレンまでの2週間に何もしないなんてありえない」と語っていた。こう言うんだから、マクラーレンはまず何もしない事はありえない・・・と言う事だけは確かだろう(笑)

バーレンまではたった2週間しかないが、しかし、過去のF1シーズンで何度も見て来た通り、たった数週間の間に新しいものが出て来るのがF1の常だ。

特に大チームと言うのは、人力も財力もあるだけに、これをいとも簡単にやってのけてしまうだけに、それに一歩及ばないチームは、この時点で一歩遅れていれば、この穴を今後の開発で埋める事は非常に厳しくなるだろう。

去年、ブラウンGPからホンダと遺物と言うべき化け物車が出て来て、しかし、去年、大チームの多くが車にコケていた為に、かなりブラウンはそういう部分で余裕を貰ったと言っても過言ではないだろう。

しかし、ファンもメディアも、どこが飛び抜けたチームなのかを予想したがるにも関わらず、飛び抜けたチームがある事は、あまり望みはしないだろう。

そういうGPがいかに面白くないのか、去年の前半に見てしまう事になったが、出来れば、横並びに3~4つのチームが拮抗してて、どこが一体勝つのか占うのも難しい方が、ファンにとってもF1にとっても良いに違いない。

個人的にはそれを非常に望むし、今年参戦した新しいチームを除けば、今年は去年に比べれば良いチャンピオンシップの兆しがある・・・と今回のテストを捉えたい。ただ、当然これだって、バーレンを見てみるまでは、迂闊に断言は出来ない事だ。

レッドブルや可夢偉について殆ど触れなかったが、また開幕戦まで面白い話しがあれば、何か書きたいと思う。

(実はPS3の不具合の情報が来て、俺たちはPS3のゲームに深く関わったサイトをやっているだけに、今日はそっちの心配に走る事になってしまった。)

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From FR. Lexia
今年はF1GP60周年! 色々な行事も待っている。しかし、今日も誤字脱字の嵐になっていた。なんか集中力が足りないよね。

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